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Thank You, Thank You, and Thank You
卒業式を終え振り返ってみると、
Whartonで過ごした2年間という時間の特殊な密度を改めて実感する。

100年に一度と言われる金融危機を目の当たりにし、
ワールドシリーズ優勝直後の暴動に巻き込まれ、
オバマ候補の集会で声を枯らし、
退任直前のブッシュ大統領と握手をした。

場末の酒場でスタンドアップコメディーに挑戦し、
海兵隊の訓練で一晩中上官に怒鳴られ、
巨大なミュージカルでサックスを吹き、
南極でペンギンと戯れながら元旦を迎えた。

投資銀行でインターンをさせてもらい、
フィリーの中小企業に戦略コンサルティングを行い、
非営利法人の最高責任者として数十人のスタッフを指揮し、
人生で初めて選挙にもでた。

そして、可愛い家族が一人増えた。

ビジネススクールでの学びは決して、「ビジネス」に限定されない。
それよりももっとずっと広いフィールドにわたるものだ。
それはたとえるなら、仕事や家庭を問わず、人生のあらゆる場面で、視点を定め、決断を下し、行動していくためのレンズのようなものかもしれない。それは規格品ではなく、自分の個性や価値観に合わせてカスタムメイドされた、特別な特別なレンズだ。

そんな世界に一つだけのレンズを手に入れられたなら、
どんな苦労や犠牲を払ったとしても、
ビジネススクールに来て本当によかったと思えるに違いない。

謙虚な感謝の心で、
今後も一生懸命そのレンズを磨き続けていこう。


このブログをこれまで読んでくださった皆さん、有難うございました。この2年間、本当に大勢の恩人、先輩、友人の皆さんの温かい声援とサポートに何度も勇気づけられ力を頂きました。あらためて心から感謝申し上げます。今後はWhartonの交換留学プログラムで2か月ほどパリ郊外にあるINSEADというヨーロッパのビジネススクールで過ごした後、帰国します。本ブログとしてはこれがおそらく最後のエントリーになると思いますが、またいろんな形でこれからもお付き合いをお願いします。

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【2010/05/31 16:38】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(2) | page top↑
A Story of a Samurai (追記)
リクエストを頂きましたので、Graduation Speechへのリンクをアップしました。

http://www.youtube.com/watch?v=cvGTXmApsNA

【2010/05/20 06:13】 | 未分類 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top↑
The Story of a Samurai
2010年5月16日。快晴。

Center Cityからペン大のあるUniversity Cityへ渡る橋の上には、普段は見慣れない黒いキャップとガウンをまとった学生達の姿が目立つ。母国や地元からこの日のためにやってきた大勢の親戚を引き連れ、神妙な顔つきで歩いていく。

同じくPenn大の大学院を卒業する妻とは、あいにく卒業式の時間がバッティングした。お互いの晴れ姿を見ることができないため、事前にキャンパスで記念撮影などを済まし簡単に祝福の言葉を交わす。

いよいよ卒業マーチが始まる。2年間お世話になったHuntsman Hallから、全米最古のフットボールスタジアムであるFranklin Fieldまで約6ブロック。口ぐちに思い出を振り返りながら、Wharton生達はコホート旗を掲げて4列縦隊で行進していく。

音楽隊の晴れやかな演奏にのって学生達がフィールドに入場すると、スタンドからは大きな歓声。学生たちの着席を待って、今度は色鮮やかなAcademic Regaliaに身をまとった教授陣が入場。大きなモニター2台の間に設置された前方ステージに向かう。

graduation_1.jpg

Deanや教授陣全員の着席を見届けたところで、開会の合図が出された。横に座るWGAの仲間が「いよいよだな」と目で語りかけてくる。僕は立ち上がり、4000人近い観衆が待つ目前の演台へ足を進めた。そこに立つと、不思議なほど緊張は感じず、とてつもない感謝の気持ちと言葉では言い表しがたい感動がこみ上げてきた。

そして僕は卒業式のオープニングスピーチを行った。この日のために何度も練習を重ねてぼろぼろになった原稿をお守りのように握りしめ、このような栄誉ある機会を与えてくれた友人らに心からの感謝とエールを捧げた。

みんなありがとう、そしておめでとう!

Graduation 2010 3


“Good Afternoon.

As class president and on behalf of the MBA class of 2010, I want to first thank the faculty, administration and all our parents, families and friends whose support without, we would have not made it to this special day. Thank you.

Today, I want to share with you a story of a young Samurai, whose life story has been a guiding light throughout my 2 years in Philadelphia.

Born in 1852, most of the Samurai’s earlier life was colored by losing struggles against changing times and misfortune. At the age of 17, he undertook a devastating military defeat in the midst of a revolution, suffering the loss of his mother, grandmother and three beautiful sisters. After being released from a year of imprisonment, he dragged his beaten body around the nation for several years in a failing attempt to access higher education. The only job he finally found was that of a private translator at a small local farm. Despite the challenging circumstances, with unwavering determination, he quickly mastered the English language. A few years later, a young entrepreneur sought out his extraordinary talents, and offered to sponsor him to advance his studies abroad, in a country far far away, called America.

The Samurai’s name is Shiro Shiba. And in 1884, at the age of 32, Shiro joined four Americans to form the very first graduating class of the world’s first business school just born in Philadelphia. That school, of course, is the Wharton School. With striking foresight, Wharton’s global mission has been at its core since its day of inception, since a time when there was no internet or not even a telephone, since a time when crossing the pacific meant months of life risking voyages. Shiro returned to Japan to lead a great career in the world of public service, devoting his life to resolving international disputes.

Now, this is not just a story of an old Samurai.
Rather, I believe, it is a story of the Wharton spirit that we all carry to this day.

It is a story of Courage; never being satisfied with the status quo, never giving up in the face of the harshest adversities.
It is a story of Challenge; traveling to new places and meeting new people, pushing ourselves beyond our comfort zone to constantly reinvent ourselves.
It is a story of Innovation; adjusting to the new realities of the ever changing world, creating new ideas that would transform others’ lives forever.
It is a story of Duty; a sense of gratitude and owing to all the people who have believed in us and supported us, and following our inner desire to start giving back.
And, it is a story of Leadership; finding our passion and following it, and inspiring and enabling others to do the same.

Today, exactly 126 years later, we stand here on the same seasoned fields of the nation’s oldest stadium, wondering what the world awaiting us outside will be like. During the two years we huddled within the red brick walls of Huntsman, the outer world has transformed dramatically. Conventional values have been challenged, and boundaries between sectors are shifting rapidly. The challenges that await us seem grand, and the expectations we bear sometimes feel overwhelming.

But today, as we walk out of those hallowed gates of Franklin Field, let us all remind ourselves, that we are not the first ones to go down this stony path; that we are not alone, that we are only following the footsteps of generations of brave men and women, like Shiro, who have fought tougher challenges and overcome greater uncertainties. As we head out of this historic stadium, let us proudly carry the Wharton flag, not as a trophy of our past achievements, but as a symbol of the tremendous responsibilities we now pledge to shoulder, to live up to and fulfill each of our destinies.

My fellow graduating class of 2010. The world has been waiting for us long enough. From this day and this place, let us now start writing our own stories. With great courage, by overcoming challenges, through innovation, driven by a sense of duty, let us now lead our way into the future.

Thank you and Congratulations!”

Graduation 2010 2

【2010/05/18 08:03】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Final Friday
Whartonには長い歴史の分だけ多くの伝統があるが、中でも卒業生の心に長く残るものとしてFinal Fridayと呼ばれる一大イベントがある。これは、卒業式の前々日にあたる最後の金曜日に、一年生の必修時代のホームルームにコホートごとに集まり、一日かけて2年間を振り返りながらお互いの別れを惜しむ趣旨で行われるもの。2年間の軌跡をスライドショーで振り返ったり、昼食を食べながらそれぞれ思い出を語ったり多様な演出が行われる。

どのコホートでも必ず行われるのが、Favorite ProfessorによるFarewell講義。投票で選ばれたそのコホートでもっとも愛されたProfessorから卒業する学生らにメッセージが贈られる。我がコホートAでは、明るいジョークと徹底した学生への愛情で知られるマーケティングのReed教授が選出。マーケティングプロフェッサーらしく、”Congratulation Cohort A”と小さく刻印された特注の赤いM&Mのチョコレートを配りながら、この日のためにわざわざつくってきたプレゼンテーションを披露してくれた。

Reed教授のメッセージは大きく4点。
1. Do things you care about
 一度きりの人生だから本当に自分のやりたいことを見つけろ。そうすれば仕事は労働じゃなく、人生そのものになる。
2. Make time for balance 
 死ぬ間際に振り返って「もっと働けばよかった」と後悔する人間はいない。結婚や子育てなど今後直面する様々な仕事以外の時間を大事に。
3. Give Back 
 自分の幸運に感謝して、他者に愛情と心配りを。見返りをもとめない善い行いを、毎日一つやっていくだけで僕は大きな心の充実を得ている。
4. Protect your Brand 
 自分の今後の行動は全て自分に跳ね返ってくる。人の見ていないときも、小さな行動も、全て責任をもってやるように。

最後はコホート全員がスタンディングオベーションで教授の名講義に感謝を表した。

final friday 3_web


その後、学年全体での後半プログラムのために全12コホートが900人収容のAnnenberg Hallに集合。コホート対抗の応援合戦でいきなり熱狂は最高潮に。その後も歌あり、ビデオあり、笑いあり、涙ありでジェットコースターのようなあっという間の2時間が過ぎた。

全体プログラムの主眼は、学生代表スピーチ。30人の希望者からオーディションを経て選ばれた4名がそれぞれ自分の卒業に対する思いを述べた。中でも印象的だったのは友人のEvanのスピーチ。

僕達はこれまで親の期待や周囲の期待、そういった環境が求めるわかりやすい達成目標を一つ一つこなしてこのWharton MBAに辿り着いた。頑張って努力して30年越しの成功プランはここに完璧に完成した。でも、これから先はどうなる?今後は人が決めてくれるわかりやすい目標なんてない。標準テストもなければ、ライバルとの勝敗を図るわかりやすいものさしなんてない。これからは白地のキャンパスに自分で絵を描いていくしかない。その覚悟ができているか。この先、自分の足で歩み出す心の準備はできているか。

静かに問いかけるような彼のメッセージは、鋭く多くの学生の心を打った。

もう一つ印象的だったのはナカハラ教授のスピーチ。2年目、始業式での彼の素晴らしいスピーチによりinspireされた学生は多い。いわばアンコールスピーチとなった今回は、以下のキーメッセージを残してくれた。

今後君たちにとっては、Trustというものが一番大事になってくる。そのとき、覚えててほしいのはTrustと一言でいっても、それには二つの要素があるということだ。一つ目は、Trustworthyすなわち信頼のおける誠実な人柄かどうかということ。もう一つは、Confidence、つまり期待にこたえる実力を備えているかということ。社会でTrustをはぐくんでいくためには、TrustworthyとConfidence、この両方を兼ね備えていないといけないということを覚えていてほしい。

学生投票によるStudent Awardの発表が行われた。
そして、有難いことに僕は Class of 2001 Leadership Awardという賞を贈られた。
2001年卒業生の善意により贈られたずしりと重いガラスの楯と副賞の$2500。
Awardの説明にはこうある。

This award is presented to the student in the graduating MBA class who most exemplifies the spirit of Wharton in terms of leadership, teamwork, scholarship, and service. Awarded to : one second-year student.

この二年間、支えてくれた多くの人、助けてくれた多くの人、そして叱り続けてくれた多くの人に心から感謝したい。

僕は明日、この輝かしい場所を卒業する。

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【2010/05/15 14:45】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Give Backすることの意味
「Presidentが終わった後は、何をやってるんだ?」とよく聞かれる。WGAのプレジデントは、任期満了後に自動的にGraduation Committeeの議長を務めることになっている。Graduation Committeeとは、卒業式を含め2年生達の卒業に向けた一連の行事やイベントの準備を学校側と協力して進めていく学生のグループで、各コホートから選出された12人のCohort MarshalとPresidentを含む4人のWGA Boardの計16人で構成される。

Graduation Committeeの役割の一つに、Class Giftのサポートがある。Class Giftとは、学校のAlumni Affairsオフィスと協力して各卒業学年の学生達が自主的に集め、卒業と共に学校に寄付するとまった寄附金のことを指す。2年間のMBAを通じて財政破たん寸前に陥っている学生の懐具合も勘案して、Class Giftへの参加には今すぐ寄付するDonationと、今後数年間にわたっていくら寄付しますというPledge(誓約)の両方の方法が用意されている。集まった寄付金はその都度の学校のニーズに応じてLeadership Ventureや学校行事、新カリキュラムの研究などに投じられる仕組みだ。

こうした制度設計から透けて見えるClass Gift制度の主眼は、$金額の多寡よりも高い参加率の達成にあると言える。卒業というこのタイミングでとにかく一度学校へgive back するという習慣に触れてもらい、今後10年、20年にわたって学校をサポートしてくれる卒業生組織を築いていく。そのためのAlumni 教育の大事なファーストステップとして位置づけられている。結果、毎年90%前後の学生がClass Giftに参加してきた。

学生に対してClass Giftに参加を呼び掛けるキャンペーンピッチにはいくつかのバリエーションがある。学校にお世話になったから当然だとか、学校の将来発展に必要だからとか、Whartonのランキングに影響するからというピッチもあるが、いまいち自分の中ではピンとこなかった。

でもそれらの中に一つ、すとんと心に落ちる論拠があった。それは、自分達がこの2年間受けた素晴らしいMBA教育が、実は多くの過去の先輩OB達の寄附金や善意のおかげでなりたっているものだから、今度は僕らがGive Backする番だ、というものだ。調べてみると、Whartonの約$340mの年間予算のうち、確かに2割近い額が過去の卒業生や篤志家の方からの寄付によって成り立っていることがわかった。つまり、彼らの善意とサポートがなければ、僕等の学費は現在よりも数十パーセント高くなっていたか、あるいは、僕らがエンジョイした海外研修やリーダーシッププログラムなどのサービスがカットされていたかもしれない。出会ってinspireされた素晴らしい友人らの一部は経済的理由からWharton就学を断念していたかもしれない。

class gift

大勢の先輩や篤志家、財団などの善意のお世話になった以上、今度は僕等が将来の学生達のために自分のできるgive backを始めるというのはとても自然に納得できた。自分の人生ではじめてとなるまとまった金額を学校にDonate/Pledgeし、この約一カ月にわたるキャンペーンを通じてボランティアとして友人や知人に理解と協力を求めてきた。ありがたいことに日本人の同期を含め、大勢の友人らが賛同してGiftに参加してくれた。

アメリカで寄付が盛んな背景にはもちろん税制や制度面の違いもあるだろう。でもそれ以上に、Give Backを重んじる文化の裏側には、あるべきリーダー像として根源的な「謙虚さ」という資質が非常に重視されている構造が垣間見える。「自分の幸せや環境は、自らの才能と努力でのみかちとったものではない。」「家族や先輩、友人や社会など大勢の目に見えない人たちのサポートと協力があればこそ僕はここにいる。」「自分は生きているのではなく、生かされているのだ。」「自らの非力と他者への感謝を形として表わしていくのがあるべきビジネスリーダー像ではないか。」「企業もやはり同じように社会にGive Backする責任があるんじゃないか。」友人らとClass Giftについて交わすこんな会話の一つ一つが、ものすごく刺激になる。

この2年間の間にも、ローカルチャリティーのサポートから非営利事業でインターンをする同僚への経済的援助まで、数多くdonationを求められる機会があった。そういう環境において自分なりのdonation哲学をもっていないと、その都度返事に苦しんだり場当たり的な対応を後で後悔したりすることになることも多い。卒業を前にしたこの贅沢な時間に、Give Backするということの意味についてもっともっと自分なりの考えを深めてみたい。
【2010/05/12 05:15】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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