スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
【--/--/-- --:--】 | スポンサー広告 | page top↑
最後は運次第
今日は、Competitive Strategy(競争戦略)の授業の最終日。一学期間、M&Aや業務提携、新規事業参入などビジネスの重要局面における企業の戦略的意思決定をいろいろ取り扱ってきた。

授業で出てくるファイブフォース分析やバリューチェーン分析などの分析フレームワークは、言われてみれば「そりゃそうだよね」というものばかり。でも、実際にフィラデルフィアの地元企業へのコンサルティングなどの場面で使ってみるとこれが案外役に立ったりする。

ビジネススクールでは、「フレームワーク」という言葉を頻繁に使う。これはいわば、雑多な情報を整理するレンズのようなもの。「フレームワーク」という色メガネを通して世界を眺めてみると、複雑な現実世界がぐっとわかりやすく、そしてぐっと意味をもって見える。メガネを共有するものたちの間では、これらの整理の視点が共通言語となり、情報伝達効率が飛躍的に向上させていく。

最後の授業でChatain教授が面白い統計を紹介してくれた。何百という上場企業の長年の収益実績の要因を分類して分析した研究によれば、あらゆる企業収益の要因は以下の要素に分類できるそうだ。

「産業単位」の競争力に起因する収益 10%
「企業単位」の競争力に起因する収益 10%
「事業単位」の競争力に起因する収益 40%

ある学生が、「では残りの40%はなんですか。」と聞いた。教授はにやりと笑い「残りは運である」とこたえ、ゆっくりと黒板に次の言葉を綴った。

Strategy is the art of being consistently lucky.

「君たちは皆、将来重要なビジネス判断をしなければならないときがくるだろう。そのとき、どんなに優秀なコンサルタントを雇って、どんなに緻密な事業分析をしてもらっても、結果の40%以上は所詮、運次第であるということを覚えておいて欲しい。」と総括。

日本でたとえるなら、「人事を尽くして天命を待つ」に通じるような達観だろうか。自信家でアグレッシブな学生が多く集まるWhartonの教室で、最後に教授が学生達に伝えようとした謙虚な心構えがなんだか心に残った。
スポンサーサイト
【2008/12/04 09:47】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
| ホーム |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。