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Day One
今日はWhartonのClass of 2011、つまり新一年生たちの初登校日。学校側よりPresidentとして最初のセレモニーでスピーチを、ということでサマーインターンの寝不足で重い体を引きずりフィラデルフィアに戻ってきた。

今年は金融不況のせいか、Whartonの志願者の数は記録的に高い数字だった。他方、シティバンクが財政的な問題からInternational Student用の無担保ローンを去年打ち切ったこともあり、米国外の学生にとっては経済的に苦労した生徒もたくさんいたんだろうと思う。いずれにしても、歴史的に厳しい選抜条件をくぐり抜けた最強の860人の学生が今年もWhartonにやってくる。

僕が登壇するころには、1000 人は入る会場は、2階席も含めてほぼ満員状態。生徒だけでなく、家族連れで参加している学生も多いようだ。とにかく入学したての新歓期独特の熱気が会場を包んでいる。

司会者からの簡単な紹介のあと、僕からは自身の経験に照らして

1. Be yourself (ほかの人と比べないこと)
2. Don't play it safe (思い切ってチャレンジしてみよう)
3. Remember this first day (初心を忘れないように)


というメッセージを新一年生に贈らせてもらった。

熱心にスピーカーたちの話に聞き入る新入生たちの表情を見て、ちょうど一年前、あの席で同じように一生懸命話を聞いていた自分を思い出した。思えば、ずいぶん遠くまできたものだ。今度は、次の代に僕らが恩返しをしていく番だ。

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【2009/08/03 14:35】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
宙づりのエレベーターの話
新一年生たちのPre-termの最後を飾るLearning Team Retreatという一泊二日のキャンプ研修がある。Wharton名物のカリキュラムの一つで、Wharton流のリーダーシップとチームビルディング教育の雰囲気に、まずは体験学習を通じて慣れてもらおうというものだ。

このRetreatには新一年生だけでなく、40人の2年生がLeadership Fellowとして参加する。Leadership Fellowというのは、リーダーシップ科目のティーチングアシスタント(TA)兼、お兄さん/お姉さん的な役回りで、春に選抜された後、この日のために学校からみっちりとリーダーシップ研修を受けられるのが特典だ。この研修、民間企業で受けようと思ったら目玉が飛び出るような値札がついてくるであろう濃厚な内容になっている。

新一年生たちの到着に先だってLF達は二日前からキャンプサイトにこもって一通りのカリキュラムを自分たちで再現してみる。入学当初のややシニカルな一年生たちの心をどうやって開いてもらうか、どうすれば各エキササイズの目的をきちっと伝えられるか、真剣な試行錯誤の二日間だ。

ところで、LFを引率するWhartonのリーダーシッププログラムオフィスには、プレストンという名物オヤジがいる。彼は世界中のありとあらゆる危機管理系の修羅場をくぐってきているツワモノで、見た目も坊主のゴリラのように巨大だ。また、彼はあらゆる危機管理の場面に適したうそかほんとかわからないような豊富な体験談を展開できる能力で特に有名で、そのcrisis storyを楽しみにしている隠れファンも多い。僕もその一人だ。

Retreatの二日目、LF達が翌日から始まる本番の準備をしていると突然大雨が降りだし、数人のLFがスケジュールの組み換えなどを巡り若干の混乱状態に陥った。待ってましたとばかりにプレストンの登場。LF達を車座に召集し、話が始まった。

『子供のころ、うちの親父は俺たち兄弟とポーカーをやるのが大好きだった。あるとき、親父と兄貴と3人で今はなきワールドトレードセンターの展望台に上ったときのこと。展望台に通じるあの長い長いエレベーターを上っているときに、信じられないことがおきた。エレベーターが突然とまって動かなくなったんだ。

ほかのお客さんたちがパニックになる中で、親父はどうしたか。俺たちに向かってポケットからトランプをとりだし、「よしお前ら、やるぞ」といってエレベーターの床にあぐらをかいて座ってしまった。おそらくその後15分くらい宙づりの静まり返ったエレベーターの中で家族3人でポーカーの音だけが響いていた。すると、突然ガタンといって、エレベーターが15メートルぐらい急降下しやがった。そう、落下の速度で目の前の床のカードがふわっと宙に浮かんだのを覚えている。エレベーターの中は絶叫と悲鳴の渦に。さすがに俺達もちびりそうになって親父の方をみた。すると、親父は表情も変えずにぎょろりと俺達をにらみ一言。

"Are you in, or are you out?" (降りるのか、降りないのか。)

後日親父に「あの時、本当に怖くなかったのか」と聞いたら、「俺が怖がったらお前らはもっと怖がっただろう」とボソリ。恐怖やパニックというのは伝染するものだ。リーダーたるもの、自分の行動が人の心理に与える影響についても常によくわきまえて行動しろ、とオヤジは教えてくれたんだろう。』

ユーモアとリアリティに溢れた、さすがのプレストン節。
外の雨音と夏の芝生のにおいに包まれながら、あす以降の重責にあらためて気を引き締めた。

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【2009/08/23 12:41】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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