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It's not business, it's personal
Whartonには数多くの学生クラブがあるが、その中でも特に珍しい団体の一つにWharton Comedy Clubがある。スタンドアップコメディーに関心のある学生たちのサークルだ。ビジネススクールに来る前にニューヨークでプロのコメディアンをやっていたというMattに誘われて軽い気持ちでメンバー登録してたところ、いつのまにか大勢のWharton生の前でスタンドアップコメディーをやることになってしまった。

スタンドアップコメディー。定義は難しいが、要素をあげるなら、
①一人で、
②マイク以外の道具や舞台装置を一切使わずに、
③大勢の観衆を笑わせるアート

日本のお笑いは、二人組みでボケと突っ込みを繰り返す漫才やコントが主流だが、スタンドアップの場合は一人で全てをこなすので、トークのテンポが日本人にはわかりにくい。

当日、舞台裏のカーテンの隙間から会場を覗くと、Center Cityの老舗のコメディークラブには250人ものWharton生がぎっしり。人前でしゃべるのはそれなりに慣れてるほうだが、これはきつい。楽屋で仲間とぬるいビールをもう一杯あおる。

僕の出番は4番手。楽屋のベンチで待っていると、ステージからはベテランの2年生たちが会場を爆笑の渦に巻き込んでいくのが聞こえる。時間の流れがものすごく遅く感じる。

いよいよ自分の番だ。司会者から、"Please welcome the Yakuza-killing lawyer from Tokyo, Shockyou--!!"とアナウンスが流れる。腹をくくってステージに飛び出してみると、スポットライトが強すぎてほとんど観客席が見えない。震える手を必死で押さえながら、スタンドのマイクに手を伸ばす。

とにかく無我夢中で暗記してきたネタをやった。日本人から見てアメリカ人がいかに変か、ビジネススクール教育がいかにナンセンスか、などを話した。ここぞというポイントで思ったような笑いが起きず、頭が真っ白になったり、意外なところで爆笑がおきてびっくりして流れをわすれかけたり。

結果は、、、まずまずだったようだ。次の日の学校の廊下で何人もの友人が声をかけてくれた。「あの舞台に立っただけで、お前を超respectする。俺には絶対にできない」と。なんだか、少し学校の居心地がよくなってきた気がする。

スタンドアップを通じて、アメリカ人のイメージがまた少し変わった。とかくアメリカ人というと、社交的で自信家で、思ったことは人前でがんがんしゃべるというイメージがあった。でも、コメディークラブの二年生たちは、舞台前には毎週のように場末の居酒屋でさえない新作ネタを披露しては「どう?」と自信なさそうに額の汗を拭いていた。本当につまらないネタも多く、容赦ないダメだしに泣きそう顔でメモをとっていた。彼らのようなパブリックスピーキングのエキスパート達でさえだ。

本番での彼らの豊かな表現力を、以前なら嫉妬交じりに「アメリカン」という一言で片付けてしまっていたかもしれない。しかし、そのパフォーマンスは、たくさんの不安とコンプレックスと、そして努力に裏打ちされた成果なのだ。レピュテーションやプライドにとらわれず、絶えずriskをとってチャンレンジし続ける彼らの「強さ」に、学ぶべきことはまだまだたくさんある。

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【2008/10/26 00:19】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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