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悪夢の公開討論
選挙2日目。苦労した音楽ビデオもようやく技術的な問題をクリアし、全校生徒に案内を出せた。一日出遅れたハンディはあるが、反応はまずまずのようだ。

今日は選挙期間中の最大のハイライト、公開討論会の日だ。G06という大講堂で、生徒たちの前で全スレートが一同に会する。討論の様子はビデオ録画され、公開される。英語が母国語でない僕にとっては間違いなく本選挙最大の難関だ。

あなたのスレート(チーム)の特徴はなにか?最初の90日で何をしたいか?などある程度予想された質問をなんとかこなしていく。やはり、ライバルスレートはどこもそつがない。もうすぐ終わりだと思い始めたころ、司会者から魔の質問が出された。

“If you were to vote for another team, who would it be? Let’s start from Shock the Vote.”

頭が一瞬真っ白になった。運の悪いことに、うちのチームから最初に答えなくてはいけないようだ。Davidが「いい返しがあるから任せろ」とこちらに向かって叫んでいる。でも、これはあきらかにPresident候補に向けられた質問だ。みんながこちらを見ている。

「各スレートの公約は昨日発表されたばかり。こんな早い段階で投票するのは人気投票になってしまうので、僕は誰にも投票したくない。あと一週間、じっくり僕らの論戦を聞いてほしい」

顔を上げると、肝が冷えるようなしらーっとした雰囲気が会場に広がっている。司会者がにやにやしながら、「質問の意味がわからなかったようだね。どうしても投票しなくてはいけなかったらどうするの?」と畳み掛ける。もごもご同じ主張を繰り返そうとすると、「では次」。会場の何人かの友人らが頭を抱えるしぐさをしたのが見えた。他のスレートは、さらっと適当なチームをお互いに指名するなどして問題なくこなしていった。

討論後、普段明るいチームメンバーらが、いずれも口数が少ない。簡単に”good job today” とだけ声をかけあって、それぞれの授業に散っていった。「大丈夫、まだあと6日もある」と自分に言い聞かせ、疲れが溜まった体を引きずって午後の会計の授業に向かった。

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【2009/03/12 09:00】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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