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Presidents' Summit 2010 @ Wharton
週末3日間にわたりWhartonにてPresidents’Summitが開催された。

ほとんどが白人男性だった去年に比べて今年は新旧プレジデント14人中女性3名、アジア系が6名とよりdiverseなメンバー構成となった。Columbiaで初めてCommunity Contractという倫理綱領の採択を実現したBrannon、Kelloggの新学長の選任に関わりAngolaで初めての大学設立に情熱を燃やすBryanなど卒業を目前に控えた前プレジデント達は去年からまた一回り自信をつけたようで、堂々としたものだ。他方、選出されたばかりの新President達はどこか初々しさをのぞかせ、やや緊張気味。ただ、そこはさすがにMBA主要校を代表する面々。鍛え抜かれたファーストインプレッションとフランクさで、サミット会場はものの一時間もしないうちに一気に打ち解けた雰囲気となった。比較的新しいWhartonの校舎に他校のプレジデント達が口ぐちに羨望と称賛の声をあげていたのが、ホスト役としてはちょっと嬉しい。

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二日目は、朝7時半から夕方7時まで、丸一日かけて徹底的にディスカッション。Forumの設立趣意書に厳粛に署名を交わした後、Academic, Social, Recruiting, Alumni Affairs, Social Impactなど事前に定められたテーマごとに自分の学校での取り組みや課題を紹介しあった。一般的なMBAカルチャーとして、入学段階で複数校が優秀な学生をとりあうからか、学校間の連帯意識よりもライバル意識の方が前面に出る傾向があるのだが、今回は、個別のディスカッション内容は非公開という了解のもと、各校それぞれが相当踏み込んで成功事例のみならず、自校の抱える問題点や弱点などについても率直にシェアした。普段はなかなかのぞき見ることができない他校の本音と実情は刺激にあふれたもので、12時間近いディスカッションの間も、発言が途切れることはなかった。

これまではほとんど学生自治会レベルで交流することが少なかった各校だが、議論を通じて、各校間で共通する多くのテーマを確認することができた。世界的に景気が低迷する中、BankingやConsultingなどこれまでの典型的なMBA就職ルート以外の新たな就職機会をどのように開拓していくべきか。より経済のグローバル化が進むなか、校内のエスニックコミュニティーのモザイク化に歯止めをかけ、どうやって真のcultural integrationを促進していくか。社会的起業(social entrepreneurship)や非営利事業など、MBA学生の関心が急速に高まっているsocial impactの分野に有用な人材を供給する仕組みをどう構築していくか。いずれも非常に難しく、かつ、重要なテーマだ。

中でも白熱したのが、MBA倫理に関する議論。授業中に平気で携帯電話を鳴らす学生や、就職活動を優先して授業に遅れてくる学生といった問題はどの学校も抱えているようだが、この問題のルーツは単なるStudent ethicsの問題にとどまらず、そもそもMBA学生の本分とはなにかといった哲学的な議論に遡る。一つの考え方は、MBA学生もあくまで”Student”ある以上、学業を第一にするという宣誓のもとに入学を許可されているのであって、学校のNormに反する行動をとることは許されないとする考え。他方、MBA学生はお金を払ってビジネス教育を受けにくる大人の”Customer”なのだから、学生個々人の人生のプライオリティに従って自由に行動すべしという考えも根強い。面白いことに各校ごとにこのStudent ? Customer軸のどこにカルチャーの重心があるのか、かなりの違いがある。Studentマインドが強くクラスルーム重視の学校もあれば、Customer志向が強く就職活動や課外活動が盛んな自由な校風の学校もある。Whartonはちょうど両陣営の真ん中あたりに位置する感じだ。


二日目の夜は、某鉄人シェフの名を冠した和食店 Morimotoで賑やかに夕食会。旧プレジデント達が、自身の経験からのアドバイスをそれぞれ新人たちに披露。それぞれの一年間の苦労に裏付けられた示唆に富んでいる。

"Whenever you respond to something, write it like it would appear on the cover of the WSJ”
“Remember that the people who give you push back are not your enemies, but your biggest allies.”
“Ask for forgiveness, not for permission.”
“You’re not going to please everyone. Know this going in.”
“Do the work yourself, but give credit to others"


その後、2次会と称してWhartonの合格者向けのレセプションに乱入。サービス精神旺盛なPresidentたちは、Whartonのサンバドラム隊の演奏に合わせて合格者400名の前でアドリブで踊ってくれた。会場はもちろん大盛り上がり。

最終日、Summitを締めくくりにあたり来年のホスト校を募集したところ三校が直ちに名乗りを上げた。今後は月に一度の頻度で新プレジデント達が定期的に電話会議を続けていくことが確認され、academicやsocial responsibilityの分野ですぐにも多くの協調プロジェクトが動き始める気配だ。

MBA Peer School Forumの創設は、MBAの新たな社会的ポテンシャルを模索する大きな潮流の中の、小さな小さな第一歩に過ぎない。しかし、この小さな一歩が、間もなく卒業する我々の世代を超え、5年後、10年後の後輩たちにとり学校の枠組みを超えた大きな活躍の舞台に育って行ってくれることを願いたい。


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【2010/04/22 00:39】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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